おぐらのチキン南蛮、絞ってるね
投稿日時:2009/08/19■今日の名言
「目を開け、口を開くな」 (映画ゴッドファーザーより)
お盆の思い出より。
■チキン南蛮と幼少期

僕のふるさと延岡で発祥したと言われる有名な食べ物の1つに「チキン南蛮」がある。本当に発祥なのかは知らないが、美味しいのは間違いない。そのチキン南蛮の代表格と言えばやっぱり「味のおぐら」だろう。おぐらは国道10号線沿いに展開しているファミレスチェーンだが、僕が物心ついた30年ほど前にはあった。当時から「チキン南蛮」は看板メニューであり、僕の思い出では剣道の試合後は必ずチーム全員が「おぐらのチキン南蛮」を食べるのが恒例行事になるほど、「延岡市民食」だった。実は僕は高校卒業後、数週間だけ「おぐら旭丘店」でアルバイトをしたこともあって「延岡+おぐらは、二重の意味での里帰り」なのだ。
■パワーアップした「おぐら」

その「おぐら」がさらにパワーアップしていた!
お盆期間中の限定メニューを見て驚いた!チキン南蛮一色なのだ。レディースランチや天ぷら定食などは全てクローズ。代わりにチキン南蛮関連メニューがやたら充実している。ランチェスター法則でいうところの「商品の絞込み」が間違いなく行われていた。かなり戦略的に。
例えば、メニューはこんな感じだった。

もも身チキン南蛮の4個セット、5個セット、7個セット(右の写真)。ミックスコンビ(ハンバーグ+南蛮)、エビフライコンビ(エビフライ+南蛮)、お子様ランチにも南蛮(下の写真)・・・徹底的に「チキン南蛮」で押し切っている!
「自社の強みはチキン南蛮」と決めて、絞り込んできている様子がアリアリと分かった。そして・・・その効果が、また凄かった。
■スピード
まずスピード。厨房では次から次にチキン南蛮のオーダーが入ってくるため、見切り発車的にどんどんチキンを揚げているようで、何と僕ら家族5人がオーダーしてから、料理がテーブルに届くまでに要した時間はわずか3分ほど。ここでアルバイトしていた約20年前は軽く15分はかかっていたところだ。スピードは座席の回転数(=売上げ)に直結する。
■オペレーション
次にオペレーション。チキン南蛮ばかりがオーダーで通ってくるので、調理人はずっと同じことを繰り返すことになる(=量稽古)。スピードとクオリティが上がるのは自明の理。揚げるタイミング、甘酢に漬ける時間、タルタルソースをすくう量、かける場所・量など、きっとどんどんレベルが上がるに違いない。加えてスピードも早くなる→顧客満足度UPは必至だ。
「ナンバー1になるためには絞り込め」とランチェスター経営の竹田社長から何百回と聞いてきた。それを地で行くお手本のような世界だった。業種や職種にも関係なく、都会だろうと田舎だろうと関係なく、勝つビジネスには共通点があるということだ。
PS.今日は今からナイトジョグ6キロしてきます!
(高橋康徳/株式会社カウテレビジョン)
■新・凡事徹底リスト
○ 早起き6時半時まで
○ 凡事チェック
○ がっちり握手!
○ さわやか元気に挨拶
○ 刺激に会う
○ 家族、先祖に感謝
○ チーム、友人、客に感謝
○ お礼ハガキ/メール/FAX
○ 電話は3コール以内で出る
○ ちょっとイイトコ見つけて褒める
△ 1日5000歩・・・今から走ってきます(毎週水曜21時、6キロのナイトジョグ)