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ライブドアvsフジテレビに思う

投稿日時:2005/04/27
■本日の映像:「COWTVのリポート風景(社長室101)」
 何かの分野でナンバーワンの社長たちに直撃。
 カウテレビでオンエア中!

■本日のムービー:まだ検討中。何撮ろうかな?

■本日のテーマ:「ライブドアVSフジテレビに思うこと」

今さらだが、ライブドアがフジテレビに買収戦を挑んだ一連の騒ぎが収束した。世にいろんな波紋が広がったようだが、僕は「株価がいくら上がった」だの「誰がいくら得した損した」だのという事には全く関心がない。それよりも元テレビ局員として、またネットビジネスに関わる者として、つまり、自分に関連する問題としてあの戦いをこう見た。

「ライブドアがフジテレビを起こしちゃった」

僕が思うに、今回の一件の最大の影響はフジテレビにネットへの本格参入の機運を高めさせたという側面ではなかろうか。正直言って僕個人としてはフジテレビにはまだしばらく「眠れる獅子」のままいて欲しいというのが本音だ。フジテレビのネット事業は地上波で放送したコンテンツをネットで再放送したり、文字で流したり、あるいは視聴者の意見を求めるのがせいぜいで、まだネット専用の映像コンテンツで「勝負」するまでに至っていないのが現状だ。

超強力な映像コンテンツを持つフジテレビがネット界に本格参入すると、ソフト欠乏状態が続いている未成熟なネット放送は一気に活気づき、同時に淘汰の波が到来するだろう。ただし、フジテレビをはじめとした既存の地上波放送局が参入すればすぐさま圧勝するかというと、それは一概に言えないかもしれない。ネット業界の住人にもアドバンテージがあるのも事実だ。

地上波のデジタル化によって、「テレビが双方向性を持つ」とか「視聴者参加型になる」ということが、さも斬新なことのように取り沙汰されているが、実はこれはインターネットの世界ではずいぶん前から行われてきたことに過ぎないという点が重要だと思う。

例えばネットの世界では、ヤフーをはじめ多くの企業がユーザー個人に「ページ」と「カスタマイズ」の権限を与えている。ヤフーが発信する情報に対して、個人が情報を取捨選択し、ブログやメールマガジンという形で情報を発信したりという仕組みが日進月歩で模索され続けているのだ。

これはテレビがこれまでやってきた「一方通行メディア」とは決定的に異なる。つまりテレビが「デジタル化で双方向だ!」と騒ぎ始める前からその仕組みはネット上で数多の人たちの英知によって試行錯誤され続けているのだ。

ライブドアの「放送とネットを提携させよう」という提案にフジテレビ側が「もうやってる」と答えた時は、「あちゃ」と感じた。頑なに提携を拒否するために、あえてそう言ったという見方もあるが、私はこの発言の背景に、テレビマンの多くが抱いている「ネット軽視」の姿勢を強く感じずにはいられなかった。

2ちゃんねるなどのイメージもあって、メディアとしてのネットの位置づけはこれまでずっと「便所の落書き」程度と見られてきた。それは長らくメディアの王様として君臨してきたテレビの「プライドの表れ」でもあり「強がり」でもあったように感じる。私自身もテレビ局時代は「ネットなんて」と考えている一人だった。しかし、今や問題の本質は下卑か崇高かという二元論では片付かないところに来ている。

インターネットのユーザー母数が爆発的に広がっている現実を正視し、クオリティの高い情報を発信し、かつ、視聴者からの情報を提供してもらえるサイトとなれるかどうか。

それが勝負のカギだ。

■今日のモチマネワード
モチマネワード099:「ライブドアvsフジテレビに思う」

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代表取締役 高橋  康徳のブログ

高橋 康徳【プロフィール】

代表取締役 高橋 康徳
高橋 康徳
㈱カウテレビジョン代表取締役
【事業内容】
1. 情報発信コンサルティング
・誇大表現せず
・分かりやすく
・共感を呼ぶ
情報発信サポート事業
2. 動画制作事業
3. モチアップ早朝勉強会事業
【経歴】
広島大学(理学部化学科)卒業後、テレビ西日本(フジ系)入社。報道記者として9.11米同時多発テロのNY特派員記者を経験。テレビ局時代の8年間でニュース約3000本を取材。現在は福岡・香港を拠点としながら、世界で活躍する経営者の取材をライフワークとし、インターネットTV局「カウテレビジョン」を九州最大規模にまで育てる。国立九州大学非常勤講師も務めるなど、そのユニークな経歴から大学・企業・自治体からの講演依頼も多い。2005年福岡市ビジネスプラン大賞、2010年九州アントレプレナー(起業家)大賞など。趣味:釣り、スキー、インタビュー。
2004年 創業
2005年 カウテレビジョン開局
2007年 株式会社カウテレビジョン設立
詳細プロフィールはコチラ
【賞歴】
2010年 ニュービジネス協議会
アントレプレナー大賞
 

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