カメラマン実録ウラ話~家庭教師・個別指導密着ドキュメント
投稿日時:2007/06/25
今回は「形のある商品」でなく「サービスを売る会社」の映像制作のお話です。福岡市に本社を置く家庭教師・個別指導のスタンダード(株)のホームページ内ドキュメント番組を映像制作しました。ホームページを訪れるお客の不安をいかに払拭するかは、あらゆるサイトに共通した願いですね。
■映像制作のポイント1:スムーズな撮影のコツ
短時間で撮影するには、予め撮影カットの見通しを立てるのが重要。その補助ツールが「構成表」(図1)です。構成表とは、ドキュメンタリー作家や映像ディレクターが使うツールで、家を建てるときの「設計図」に当たります。 番組全体をあらかじめ見通しておき、撮影・編集の際の「道しるべ」として使います。
ドキュメンタリーにはイレギュラーなアクシデントが付き物なので、一口に構成表通りとは限りませんが、それでも構成表が「ある」or「ない」で、制作スピードが何倍も違います。
■映像制作のポイント2:視聴者に訴求するカット
今回の目的はホームページを見る視聴者(お母さん)が見て、「なるほど!家庭教師の現場はこんな感じで進むのね!」と、リアルにイメージしてもらえる映像でした。そこで、カメラマンに課されたカットは大きく分けて5つ。

(a)問題を解こうと考える生徒の顔
(b)先生に教わる時の顔、先生の顔
(c)解けて嬉しそうな生徒の顔、先生の顔
(d)生徒、先生、教室長インタビュー
(e)教室全体の雑感
これら1つ1つのシーンをしっかり撮影することが、カメラマンには求められます。
■映像制作のポイント3:映像に説得力を持たせるために
ホームページは客観性が命。だから、私たちは撮影時に、モデルに向かって「はい笑って!」などとは決して言いません。生のやり取りの中から目的のシーンを見逃さないようカメラを回さねばなりません。ちなみに、番組のラストカットは「問題が解けて微笑みむ顔」なのですが、あれは自分でもカメラを回しながら「よしっ!使える」と思ったカットです。
次回へ続く・・・