香取貴信氏講演に見る「客観性」のパワー
投稿日時:2008/01/25「ディズニーランドで教わった」で有名な香取貴信さんの講演を聴いた。
本人によると、香取さんは元ヤンキー。16歳で東京ディズニーランドにアルバイトとして入社し8年間働く。その間に教わったディズニー流のサービスの秘密を一般人にも分かりやすく説明する講演家として、年間250回もの講演を重ねているとのことです。
講演の感想・・・シビれたぁ!!年間講演250回は伊達じゃない。スゴかった。
何がスゴイって、とにかく・・・笑顔も、一貫したキャラ設定も、説明の分かりやすさも、テンポ・リズムも、とにかく2時間がショーのようにあっという間に過ぎた。
例えばキャラ設定。彼はステージに上がるなり自分自身をこう表現した。
「僕、ごらんの通り、あんまり頭よくありませんので」
そして、講演で語るあらゆるエピソードを、バイトだった頃の自分に対して「上司や先輩が話してくれた言葉を、思い出しながら紹介する」という形式で話していく。実際のところ、今の香取さんは、当時の先輩たちと同等かそれ以上にディズニーランドのことを自らの見地で語れるだろうが、あえて伝聞形式を採ることによって、当時のちょっとおバカだった自分の愚かな行動で笑いを取りながら、同時に先輩・上司の名言によって僕ら聴衆に訴えかけてくる。
まさに「客観性の原理」によってメッセージが強化されているのだ。
僕らカウTVが、クライアント企業の映像を作る時に最も重視するポイントの一つに「客観性」がある。商品を売る方の意見や考え方を極力抑えて、お客さん側から出てくる質問や問い合わせに答える形で説明したり、あるいは、聞き役を立ててお店の言葉を引き出したり、といった具合だ。
ビジネスをしているとよく、「あらゆるものをお客様からの目線で考えるように」と言われる。それ即ち、客観(お客の目線)なのだ。「ビジネスは科学だ」とリッツカールトンの高野社長が言っていたが、この「客観性」というのもそんな科学の一つなのかもしれない。
やっぱビジネスは奥が深い。だから楽しい。
(高橋康徳)
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