ベトナム人採用は上手くいくのか?
投稿日時:2019/02/27トランプ氏と金正恩氏の米朝首脳会談のニュース取材のためではなく、採用面接のための訪問でした。

街中には米朝首脳会談に向けた両国の国旗が
ところで、
ぼくはベトナムという国が好きです。
なぜか?
食事が美味しいから?
人がやさしいから?
それもあるけど、なんというか、空気感に惹かれます。ベトナム国民は、(競いながらも)譲り合って生きてる国のように見えます。
たとえば、道路は車バイクがクラクションをプープー鳴らしながら走っているけど、歩行者が渡ろうとするとゆるゆるとスピードを落としてくれる。やさしい気質を感じる。博多弁的に言うと「よかよか」精神。そんな「ゆるーい感じ」のベトナムが好きなんです。

初日のディナーはコテコテのフエ料理
そんなベトナムで現地採用に挑戦した。
カウの求人に手を挙げてくれた数名の若者。全員が大学卒業したばかりの22~24歳。カタコトの日本語で一生懸命に話す姿が初々しい。詳細は割愛するが、そのうちの1人、22歳のフイ君を採用することに決めた。ビザの壁・言語の壁などハードルは高いし、戦力化までには数年間を要するかもしれない。が、いずれ彼の力が必要になる。「将来のメシのタネを作る」それが社長の仕事だ。

面接の様子

面接の翌日。
ご挨拶を兼ねてフイ君の実家を訪ねた。ベトナム人は家族の意向を重んじる国民性のため家族に会って話すことが大切だという。こんな所も日本と似ている。向かったのはハノイから約60キロ離れた南国の田舎町。フイ君の実家は目の前に小学校が、隣に駄菓子屋が軒を連ねる二階建ての一軒家。数十年前の日本のような、懐かしい風景だった。

迎え入れてくれたフイ君一家。お父さんはハイフォンの工場に単身赴任中、お母さんは専業主婦、弟は高校生、二人のおじさんは内装工事の職人だという。家族が揃う中、フイ君の幼少期や家族の想いに耳を傾ける。僕も会社の未来を語る。みんな目をキラキラさせながら聞いてくれた。
さてと、面談を終えた後、ランチタイムの「おもてなし」が始まった。人間関係は、ここからが本番だ。笑

裏のニワトリ小屋でさっきまで走り回っていた地鶏の料理、揚げ春巻き、スープ、それに自家製の地酒が二種類。肉は固いがなかなかいけた。そして見たことない酒。勇気を出してグイッと。金色の酒は高麗人参味、紫の酒はおしるこ?みたいな味がした。推定アルコール度数30度。おじさん二人は時が経つにつれ饒舌になった。

カウは採用時に家族との対話を大切にしている。子供を育ててきた親からバトンを受け取る。その覚悟と責任を感じる。社員は、性格も特技も成長スピードもみんな違う。そんな個性に対して会社都合ではなく人として愛をもって向き合えるか。簡単ではないがそこが勝負の分かれ目だ。
フイ君が入国してくるのは半年後の予定だ。
今から待ち遠しい。
何年か先に彼が日本語を読めるようになった時、この記事を見つけて懐かしんでくれるだろうか。
2018.02.27(米朝首脳会談の日に)
カウテレビジョン 高橋康徳
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