課題解決型インターンシップと意外な成果
投稿日時:2016/04/01■課題解決(プロジェクト)型インターンシップ
弊社インターン制度は、かれこれ12年になります。
今年から、「課題解決型」という新スタイルに挑戦しています。
これは、文科省・厚労省・経産省の三省合意が出され、
「日本の活性化にインターンシップを役立てよう」と表明されたことを受け、
「弊社も微力ながら、その流れに乗ろう」と企画したものです。
参考:三省合意の資料
日本社会が抱える「採用難と就職難」という社会課題をテーマに
インターン生は250名もの先輩たちにヒアリング調査を実施し、
学生目線・企業目線の双方から検証および考察。
そして課題解決方法を提示する!という、見応えのある内容でした。
■成果を超える「成果」があった
そんな中、ぼくは「あること」に気づきました。
それは、今回のプロジェクトの「真の価値」とは、
そこで生み出された「定量的な成果(調査結果)」よりも、
繰り広げられた「過程そのもの」にあったという事です。
プロジェクトの「過程」で一体何が起きたのか?
彼らは、「プロジェクトを一任される=裁量が与えられる」ことによって、
「自分がやらねば誰がやる!?」という現実に直面したといいます。
そうした中、焦りながらも「主体性」が生じる。
答えは見えないものの、ポツリポツリと意見が出始める。
すると、真剣に考えるからこそ、意見の対立が生まれる。
さらに、感情面の反発、理解、共感、悩み、といった様々な
「過程」が生まれていったというのです。
おそらく、会社が用意したメニューを単にこなすだけでは、
こうした対立や反発、悩みなどは生まれなかったはずです。
■その「過程」の意味するところ
そして、お気づきかと思いますが、
こうした「過程」とは、社会に出たら誰しもが直面する「日常」なのです。
つまり、インターン生たちはここで「小さな社会」を経験したのです。
これから彼らは、思い思いの就職~社会に臨み、
葛藤や悩みを繰り返しながら自分自身の「答え」を出していきます。
今回の経験が少しでも生きてくれることを切に願います。
インターン生のみんな、ありがとうございました。
我々は、さらにインターンシップ制度をさらに磨いていきます。
2016.03.31
髙橋康徳/株式会社カウテレビジョン
参考資料:歴代インターン生の感想(まとめ日報)