今年もあと2日ですね。
「会社は人なり」
とは、よく耳にする教訓ですが、
この、「人なり」の中身には、(1)獲る、(2)育てる、という2ステップがあることを
ついつい、(僕は)忘れがちです。
そこで、今回はこのうち「(1)獲る」について、映画をネタに書きます。

そもそも中小零細が小予算で出来ることは限定的で、
大予算を持つ大企業とその点でかなりハンディがあります。
差別化しないとまったく勝負になりません。
そこで、「弱者が強者に勝つチームづくり」をメジャーリーグの世界で示した
2002年のアスレチックスの手法を、ブラピ演じるビリービーンGMを主役に
描いたのが映画「マネーボール」です。かなり面白かったです!
スカウト予算1億2000万ドル vs 3800万ドルという「アンフェアなゲーム」で
貧乏球団が金持ち球団に勝つためのチームビルディングとは?
そのスカウティングのコンセプトや勝利へ向けたシナリオと根拠とは?
以下、記者メモ形式でアウトプットします。
<映画マネーボールより>
◎ブラピ演じるアスレチックスのGMビリービーンは、かつてNYメッツに高額契約金でドラフト1位で入団したが、期待を裏切って花開かなかった元スター候補選手。引退後にGMになった。だが、新人時代のビリーをピーターの数値評価の手法で戦力分析すると、メッツ1位指名ではなく、9位で契約金なし。
◎ビリーは、スカウトの目的設定を、「成績の良い選手を獲ること」でなく「勝つこと」と定めた。だから単に「打率が高い」「ホームランが多い」という一般的に評価対象となっている数値ではなく、「出塁率が高い」「制球力が良い」など、「勝ち方を知っている選手」にこだわった。旧来手法しか知らない古参のスカウトたちは戸惑ったがビリーは貫き通した。⇒会社も同じ。人材を獲る目的設定をどこに置くかが大事だ。
◎プレーオフに進出するため必要な「総得点」や「総失点」、「出塁率」などを計算で弾き出し、それを予算内で達成する25人の優勝チームを作る。オールマイティーな選手は高いので、他球団が見放したが個々の能力が高い過小評価されている選手を抜擢する⇒ゴレンジャー採用のエッセンスも含まれている。
◎ヒジを壊して球を投げられなくなったキャッチャーをバッティングを買って1塁手としてスカウトしたシーンで、ビリーたちが帰った後、嬉しそうに妻と娘にハグするシーンがステキだった!
◎愛娘のギター演奏が終わって感激絶句する父ビリーの心情を代弁するようにスタジアムの拍手を重ねる演出が最高だった!感動的!
◎GMはゲームの現場を見ない⇒社長は現場を見ずにチームビルドと結果、モチアップに集中せよ。う~ん、考えさせられる。
◎メジャーリーグの開幕試合セレモニーでの国歌のエレキギター演奏と巨大星条旗が9人の手で徐々に開かれて行く演出は最高にエキサイティング!こうした世界観づくりの手法は素晴らしい教科書になる。
◎これが敗者の音だ!⇒反省しない奴に栄光はない
◎感情で決めてはダメだ!
◎できる確証は誰もない、が、大切なのはこれを本気で信じているかどうかだ!
◎ヤンキースから引き抜いたピークを過ぎたベテラン選手に対してビリーが「リーダーになれ、手本を示せ」と本音で語るシーン。チーム内における選手それぞれの役割が年齢や立場によって変わっていくことを伝える(教える)。長い目で見るとそれも愛情ある部下への接し方。
◎GMは効率的な勝ち方を教えるのが仕事⇒社長も同じ、資源の有効配分とシナリオ作りが仕事
◎盗塁するな、バントはするな、敵のバントは必ず一塁に投げろ、確実にアウトをもらえ、野球は一連のプロセスだ!⇒営業も同じ、一発逆転ホームランを狙わずコツコツと必勝のプロセスを踏め!
◎アリーグ103年の歴史上初の20連勝を達成。だが目的は記録じゃない、最後の一勝をしなければ意味がない、一番にならなきゃ意味がないんだ。地区優勝決定戦で最後の一勝ができなかったビリーの言葉。
◎ボストンレッドソックスからのGMオファー1250万ドルを断ってアスレチックスに残ったビリー「ここで勝ちたかった、心から」「人生を金で決めたことがある、だがもうしないと誓った」 この言葉、シビれた!!人生と仕事には、金より大事なものがある!
マネーボールからの教訓 「結果ではなくプロセスをマネジメントせよ!」<参考までに>
(1)獲った人材を、(2)育てるには、
「週刊!モチアップシアター」をどうそ!
(高橋康徳/株式会社カウテレビジョン)
■新・ 凡事徹底リスト× 早起き6時半時まで
○ 凡事チェック
× 体重計に乗った?
○ がっちり握手
○ 上機嫌でいる
◎ 刺激に出会う:水炊き長野さん
○ 家族、先祖に感謝
◎ チーム、友人、お客様に感謝
○ お礼ハガキ/メール/FAX
○ ちょっとイイトコ見つけて褒める
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