COWTVってどこで稼いでるの?
投稿日時:2009/07/28◇2009年7月28日(火)◇ 晴れ
「COWTVって、どこで稼いでるの?収益源は?」
これ、ぶっちゃけ、COWTVに寄せられる一番多い質問です。

お答えすると、COWTVは映像制作会社。企業からの映像の依頼を受け制作する会社ですが、従来の制作会社とは一風変わった企業体をしています。その1つがインターネットTVに代表される「単に制作して終わりではなく、その配信までをケアする映像制作会社」ということ。そこまでやるのには理由があります。
■ハッピーの構造をこう考える
クライアント企業から「映像を作って」と頼まれる際に、僕らが常に意識していることは、「クライアントをハッピーにするためには、まず視聴者をハッピーにせねばならない」ということ。
では、視聴者をハッピーにする情報発信とは?
それは、「正しく、分かりやすい情報を、欲しい時に、売り込まれることなく、知りたい」という望みを叶えてあげることです。
■現実は・・・
これ、当たり前のように聞こえるかもしれませんが、現実はそうではありません。というのも、制作業務にはクライアントの意向が必要以上に強く作用し、結果として、視聴者が求めるものと「かけ離れた映像」になることが多いのです。クライアントに「忠実な」映像の多くは視聴者が見て、「売り込み」だと感じてしまうものが多いのです。
では、視聴者がハッピーになるための情報とは何か?まず、クライアントにおもねらないこと。おもねる=手前味噌だと知るのが最初の一歩です。私たちが何より重視するのが「客観的情報発信」です。ネット時代に絶対無視できないキーワードです。製造、販売、卸、サービス、教育、出版、IT、コンサル・・・あらゆる業種に当てはまります。
■アマゾンで本を買う時は?

例えばアマゾンで本を買う時、最近のユーザーの多くは(僕も)、著者自身の売り込み文はほとんど読みません。そこを素通りして何を読むのか?それはページ下方にある「読者レビュー」です。他人の感想を読んで買うかどうかをジャッジします。「客観性重視」の一例です。また、お中元やプレゼント品を買う時も同様です。食べた人・使った人のコメントが最大の判断材料となります。あなたも身に覚えありませんか?
最近の例で言うと、先日発売されたドラクエ9のアマゾンレビューが、その賛否両論ぶりからYahoo!ニュースに取り上げられるほど大騒ぎになったのも記憶に新しいですが、あれもまさに客観性重視の現れですね。
消費者はもはや「企業から一方的に発信される情報だけでは購買意思決定しない」のです。信頼性の高い「客観情報」を求めているのです。そんな時代だからこそ、カウテレビジョンのようなメディアに毎月15万人もの視聴者が集まるのではないでしょうか。(一切広告を打ってもいないのに)
■視聴者に求められる情報発信とは?
企業を客観的に取材し、ヨイショせず(公平)・ウソをつかず(真実)・実名顔出し(責任)の情報発信をする。視聴者にとってフェアな情報で発信することです。それを仕事としている私たちのは、いわば「広報の代理人」です。だから責任があります。しかし、おもねらない。これが大事です。
取材する際、企業に好意は持ちますが、決して「ヨイショ」しません。この辺りの絶妙なバランスが重要かつデリケートであり、これこそが、カウテレビジョンのコアコンピタンス(ユニークな強み)なのです。大原則は「視聴者目線」です!
(高橋康徳/株式会社カウテレビジョン)