能力を引き出すのも、また能力
投稿日時:2009/07/26◇2009年7月26日(日)◇
「能力を引き出すのも、また能力」
すごかった。日曜日の「エチカの鏡」という番組。
仲間の力を引き出す「組織」とは?「リーダー」とは?
その番組の舞台は鹿児島の保育園の夏合宿。理事長の横峯さん(余談:横峯さくらの叔父に当たるとか)と園児は山間部のキャンプ場に来ていた。先生を先頭に清流をさかのぼって行く園児たち。川の流れが急になるにしたがって遅れて脱落しそうになる子どもが(5歳児・男)泣き始める。彼はかんしゃくを起こしながら泣きじゃくって助けを請うがが、先生は一切手を貸さない。見ていてハラハラする。
「子どもには苦難を乗り越える力がある」
見かねた園長先生が手を貸すと、理事長から叱られた。「手を貸しちゃダメだ。優しい言葉もダメ!」という。先生がやることは「励ます」と「ねぎらう」だけ。追い詰められた状況の中、当の子どもは泣きじゃくりながらも自分で何とか乗り切るしかないと悟るのか、徐々に歩き始める。そしてついには課題を克服し遅れを取り戻し始める・・・。
この他にも、子どもの個人の能力を引き出す様子が次々と。2000冊以上の本を読破した少女。跳び箱7段を1秒刻みで次々と跳んでいく子どもたち、全員が絶対音感を持つ園児、そして全員が逆立ちで歩きまわる・・・。信じられない光景がそこにあった。
そして最も感動的だったのがこのシーン。川に飛び込めない子どもが飛び込めるようになる・・・それは最高のドキュメンタリーだった。人の可能性を信じ、励まし、ポジティブな言葉を投げかける中で、当人の心の中にある潜在能力を引き出していくことの尊さが詰まった1時間の番組だった。
「子どもと向き合う。答えは彼らが自分の中に持っている」
これはまさに、大人の会社における環境づくりにも全く同じことが言えるだろう。上記の「子ども」を「社員」に置き換えてみると分かる。そのままだ。そんな環境を果たして自分はカウテレビジョンは作っているだろうか?今の時点はNOだ。が、いつか作りたい。皆が出来ない者を励まし、応援し、本人は勇気を振り絞って努力する、そして大きな壁を乗り越える。そんなチームを作りたい。
能力を引き出すのも、また能力だ。
(高橋康徳/株式会社カウテレビジョン)