ラーメン「山小屋」の創業者に聞く
投稿日時:2008/01/182008年一発目のカウTV社長インタビュー。
今回訪問したのはラーメン業界でも数少ない上場企業の一つ、ラーメン「山小屋」のワイエスフード(株)の創業者、緒方正年会長です。今や「筑豊ラーメンの代名詞」と言えるほど有名になったラーメン山小屋ですが、その生い立ちはさすがに大変ユニークなものでした。

緒方会長は元トラック運転手。その頃は単なる「ラーメン好き」で、全国をトラックで回りながら有名ラーメン店を食べ歩いていたそうです。ところが、何軒回っても幼い頃に食べていた大好きなラーメンの味に再会できなかった。そしてついに「自分であのラーメンを再現しよう」と、22歳の時にラーメン店を開業。素人からの出発でした。
その後、25年間ずーっとただ1店舗でラーメン店を経営していたそうですが、ある頃から山小屋ラーメンの味の評判を聞きつけて「ぜひ、のれん分けしてくれないか」という申し出を受けるようになった。そんなある日、スポーツ新聞の余った広告枠に「FC募集中」という広告を出してみたところ、いきなり翌日から問い合わせが殺到。それまで25年間もたった1店舗でやってきた店が、あれよあれよの間にチェーン店として広がっていったということです。
今では「山小屋ラーメン」の数は、直営・FC合わせて実に160店舗を突破。名実共に日本屈指の大ラーメンチェーンに成長しました。

そんな「人間万事塞翁が馬」的な経歴を持つ緒方会長ですが、実際にお会いしてインタビューで接してみて、私が一番驚いたのは、その姿勢の謙虚さ。実る穂ほど頭を垂れるとはこのことです。
氏の言葉が印象的でした。
「私は大した能力があるわけではないんですよ。できるのはラーメンを作ることとトラックを運転することくらい。会計だなんだという難しいことはできません。ただ、自分の好きなことことをひたすらに追求してきた。そして気がついたらこうなっていた。それだけなんです」
情報があふれ、いろいろなものに目移りしてしまう現代にあって、わき目も振らずただひたすらに一つの道を追い続けてきた方の、とても重い言葉でした。
緒方会長、ありがとうございました。
ラーメン「山小屋」緒方正年会長のインタビューは2008年2月2日オンエアの予定です。
福岡の経営者がズラリ!カウTV社長室101インタビュー!
(高橋康徳)
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モチマネワード526:上場企業の創業者にできること
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