中国文学と映像ビジネス
投稿日時:2007/04/30「笑いは力なり」
-地球屋 植松伸吉大将-
BLOGランキング↑ときどき忘れそうになります!
2007年4月29日(土)晴れ
■大阪・梅田にて
昨晩の喧騒から一夜明け、ボーズのメンバーに別れを告げた後、
僕は大阪で別の大学時代の親友と一年ぶりの再会をした。
彼女の名前は川島優子。(通称Pくん)
現在、京都の龍谷大学で教鞭を執っている中国文学者だ。
彼女も実は昨日のボウズのメンバーの一人だが、
昨日は別の用事で先に帰ったので、あまりゆっくり話せる時間がなく、
改めて「今日お茶でも!」ということになった。

■中国文学と映像ビジネスの接点
Pくんとの付き合いは大学時代以来、10年以上に及ぶ。
(過去のモチマネ「教える人=学ぶ人」を参照)
龍谷大学に赴任して1年になる彼女に、中国語と中国文学の授業について
話をきかせてもらった。これがめっちゃくちゃ面白い!
なぜ面白いのかって、僕らの映像ビジネスと重なる部分があまりに多いのだ。
中でも極めつけが、「シニア向け中国文学講座」でのエピソード。
カルチャーセンターから「シニア向け講座」の依頼を受けた川島講師、
お年寄りたちが中国文学に興味を持つために一体どんなテーマで斬ったか?
彼女が採った切り口とは・・・ズバリ!
「中国四大美女」
■中国四大美女
ご存知ですか?
中国四大美女とは、西施、王昭君、貂蝉、楊貴妃の4人を指すそうです。
この講座では、4大美女の歴史的事実と後世に語り継がれた彼女たちの姿を
文学作品の記述を元に説明していくというものだそうです。
そもそも、「三」でも「五」でもなく、中国はどうして四大美女なのか?とか
分かりやすく、素人でも興味を持てる視点を切り口にしながら、シニアの皆さんに
中国文学の面白さを訴求していくのだそうです。このテーマを掲げた結果、
講座参加の申し込みがいつもの数倍になったとか。「美女パワー」恐るべしです。
■映像視点で分析すると
ここで、この講座の進行をテレビ番組(映像ビジネス)の視点で分析すると、
「キャッチ→本題→訴求」という法則通りの流れに則っているのが分かります。
これは企画ニュースやドキュメンタリーなど、あらゆるテレビ番組で、
ディレクターや作家が常に意識しながら使われている「演出手法」です。
■楊貴妃と涙
さて、話をシニア講座に戻します。
そうした中で起きたエピソードが、これまた印象的でした。
唐の時代、玄宗皇帝の后として寵愛されたのがかの楊貴妃。しかし楊貴妃は
玄宗皇帝よりも早くに逝ってしまう。美人薄命か。玄宗皇帝は悲しみにくれた。
その様子を「白楽天」の名で知られる詩人・白居易が漢詩集「長恨歌」の)の中で
詠んでいるそうです。その内容とは(聞きかじりですが)、
「あなた(楊貴妃)のいない夜は長い。長い、長いと思い続けるうちに、また朝が来る・・・」
という切ないもの。こんな玄宗皇帝と楊貴妃の情景を紹介しながら、白居易の漢詩を
川島講師が詠んで聞かせたところ、参加したご高齢の方が、なんと涙されたのだそうです。
何か感慨があったのか、何かを思い出したのかは、定かではありませんが、感極まったのです。
川島講師にとっては、自分の講座の参加者が涙を流すのは初めてだったとのこと。
「文学にはこれほど人の心を打つ力があるんだって改めて気付かされた」(川島師)
このエピソードを聞いて、心が震えました。
そんな、人の心を振るわせるような映像を、僕も創りたい。
川島優子講師(Pくん)、いつも素敵な気付きをありがとう。
(カウテレビジョン 高橋康徳)
■今日のモチマネワード
モチマネワード475:中国文学と映像ビジネス
□04/29(日)の凡事徹底リスト
× 早起き7時まで:9時半
○ 凡事チェック
× 年間目標を読む
× ブログを書く
○ 新聞(ニュース)
○ 握手&大声挨拶
× 長風呂読書
× 腹筋100回or体操10分間
○ 人(刺激)に会う:川島優子
○ 家族、先祖に感謝
○ チーム、友人、客に感謝
○ 10人にありがとう
○ 5人からありがとう
○ お礼ハガキ/メール/FAX