当事者意識その2(美奈宜の杜)
投稿日時:2005/06/17この先にちょっと興味ある方は1秒クリックお願いします!
僕が驚いたのは、全戸バリアフリーとか、セキュリティー完備、町の中にゴルフ場があるといったハード面の充実ではなく、ここの住民たちの幸せそうな暮らしぶりだ。この街では、「商社マン」とか「大学教授」とか「どこそこの部長」といった現役時代の肩書きなどは一切関係ない。住民たちは「横のつながり」だけで生活している。誰がボスで誰が部下とかそんなのなし。現役時代のしがらみを都会に捨ててきたシニアが、第二の人生を伸び伸びと生き生きと暮らしている様子がとても印象的だった。
もちろん問題がないわけではない。町内にはお墓がない。行政区である甘木市と設置許可をめぐって交渉中だ。また、ローカルバスは赤字営業だし、将来、自立できなくなったときの給食体制や養老施設の整備も課題だ。街が成長途上にあるだけに、人口がある程度増えないとこれらの問題の根本解決にはならない。
しかし、これらの問題に対して、住民たちもただ手をこまねいているわけではないのが面白い。例えば交通の問題では「自家用車の乗り合い体制」でなんとかクリアしようとしたり、将来の給食体制に向けて有志で「カレーの日」なるものものを設け、街中の住民たちに提供している。さらに、お墓の問題も行政への直接交渉を考えていたりする。
この住民たちの姿勢は見習うべきものが多々ある。自分たちの街づくりを、行政とか街の運営会社に頼るだけでなく「自分の街は自分たちで何とかしよう」というムードを盛り上げて実際にいろんな行動を起こしている。まさに当事者意識を持って、自分たちの問題として対処しようとしているのだ。
高度成長期を経験してきた世代は、社会的弱者として見られる向きもある。バブルを引き起こした張本人だ!とか、負の遺産は彼らのせいだ!とか。しかし、この街で僕は、「何事も人のせいにしていては解決しない。当事者意識を持たないことには決して糸口は見えない」ということを改めて勉強させてもらった。当事者意識。一人称で物事を考えることが大切だ。
最後に美奈宜の杜のシニアから聞いた実際の声をご紹介します。
・年寄りを作らないためには、まず自分が老けないこと。(ギャラリーを営む女性)
・若い頃は「美容と健康」だったけど、今は「健康と健康」です!(卓球サークルの女性)
・都会で歳をとると孤独感があるが、ここではない。新しいふるさとです。(81歳男性)
・同世代で住んでいると歳を忘れる。「あ、私還暦過ぎるたんだ!」って。(61歳女性)
美奈宜の杜の住民の皆さん、ありがとうございます。
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モチマネワード131:「当事者意識(2回目)」
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