コモデティ化しない
投稿日時:2005/01/10「コモデティ」とは「商品、日用品」などを意味するが、その公演では
「コモデティ化=ありきたりな商品やサービスになってしまうこと」の意味で使われていた。
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この公演、大まかに言うと、
「どんな斬新なサービスも後続にパクられていつかコモデティ化する」
「コモデティ化しないためには商品・サービスの継続的なバージョンアップが必要だ」
という内容だった。
話は変わるが、僕らが発行しているメルマガについて学生スタッフから
「理解できない学生のためにもう少し分かりやすい表現にしては?」
という意見がたまに出ることがある。そこで僕は尋ねる。
「では、どう改良すべきだと思うか?」
すると、学生は大抵こう答える。
「こうすればいい!とか具体的な手法にまで踏み込んではどうか?」
うーん・・・どうだろう。
論点を整理してみる。
まず、「相手に理解されにくい表現」の要因は主に2つあると思う。
1.書き手の表現力がヘボくて、理解できない表現
2.読み手のアンテナが低くて、理解できない表現
このうち1については反省して、表現力不足を修正すべきだろう。
しかし、2のケースに関しては安易な迎合はすべきでないと考えている。
世間の流行やニーズを探そうとする意識はとっても大切なことだと思うが、
僕がメディアマンとして一番心がけたいのは「価値観の提案」でありたい。
「僕の価値観に共感してくれたらハッピー!」的な情報発信のあり方を心がけたい。
「世間の求めるネタに合わせて意見をまとめ、発信する」という手法は
一見民主的で耳障りがよく聞こえるが、僕に言わせれば面白味に欠けると思う。
世間への安易な迎合はコモデティ化を招くだけだと思うのだ。
ある程度尖っていてもいい。
鋭い感性と高いアンテナで発信する表現に共感してくれる人に合わせていきたい。
そして、さらなる高みを目指してピリピリと切磋琢磨していきたい。
それがコモデティ化を避ける一つの方法だと思う。
実は、僕がこう考えるのには、ある経験に基づく理由がある。
僕は大学時代、広島でVOLCANOというイベント系サークルを設立した。
年々人も増えパワーも増した。一時代を築いたといっても過言でない。
今流行のお笑いコンビ「アンガールズ」の2人もこのサークルの出身だ。
そんな勢いあるサークルだったVOLCANOがある時期から勢いが無くなってきた。
今考えると、あれは【コモデティー化が招いた衰退劇】だったと感じている。
年代を重ねるごとにサークルの中に民主主義的風土が強まっていき、
その結果、リーダーに求められる能力が「組織をグイグイ引っ張る人」から
「より多くのメンバーの意見を取り入れてくれる者」へと変わっていった。
強力なリーダーが不在となったVOLCANOは無難なイベントサークルと化し、
学生を魅了する企画が出せなくなった。
そしてついには、その存在自体が魅力を失ったのだ。
10年目の春、僕らは自分たちの手でVOLCANOの幕を引くことになった。
今、スピンアウトを引っ張る存在としてVOLCANOの二の轍を踏むわけにはいかない。
そのためには、しかと自分の意見を定めた上で周囲の共感を得ながら前進していく必要がある。
集団を構成するのは個人個人。個が輝かなければ組織の輝きは得られない。
コモデティ化していないか。
■今日のモチマネワード
モチマネワード034:コモデティ化するな
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