fc2ブログ

加点法のススメ

投稿日時:2004/12/12
日本の教育は「減点法」で成り立っています。
つまり、満点を定めてミスを犯した分だけ減点するやり方です。
テストなら「100点満点」、通信簿だと「5段階評価」、
大学の単位は優・良・可・不可の「4段階」といった感じです。

「よし、100点取ったぜ!」「音楽3かぁ…オレって音痴だからなぁ」
「心理学で可ゲット!…なんとか留年せずに済みそうだ」

子供の頃からずっとこんな感じで自分の評価に一喜一憂し、何の疑いもなくこの教育システムを受け入れてきました。

しかし、最近思うのです。

「減点法は実社会と必ずしも連動しない」のではないかと。

僕は決して「義務教育が役に立たない」と言っているのではありません。

「教育の減点法システムに弊害がある」と言いたいのです。

僕らは「評価に上限を決められて」その範囲内で競ってきました。
「いかに減点を最小限に留めて最後まで生き延びるか」という発想です。
僕の頭の中にはずっとこの「減点法」の発想が染み付いていました。

ところが実際の社会ではどうでしょう。
実は、ほとんどの事象が一からの積み上げで成り立っているのです。
いわば「減点法」の逆、「加点法」なんです。

加点法とは0から始まり、1,2,3,4,5・・・と積み上げる方式のこと。

「時給750円で月200時間働くと月給15万円」というのもそうだし、
「会社の実績を少しずつ積んで有限→株式と拡大する」のもそう、
「信用を一から築いていく」というのだって積み上げ式です。

【減点法】から【加点法】へ転換すると人生のスタンスが変わります。

例えば、「欠点を指摘された場合」両者で受け止め方は以下のように正反対となります。

まず、減点法発想だと
「ああ、またマイナスが付いちゃった。オレってだめだ…ションボリ」
一方、加点法発想だと
「ありがとう!また一つクリアすべき課題が見つかった。ヨッシャ!」

この違いには天と地の差があります。偉大です。
しかも加点法の良いところは上限が決められていないこと。

イチロー、ビルゲイツ、武豊、カルロスゴーン、キムタク・・・。
「成功者」と呼ばれる人たちは、まるでアッパーリミットなんて存在しないかのように
貪欲に一勝一勝を積み重ねていますよね。

加点法の発想に切り替えてみると、
自分がどこまで頑張るのかは自分自身にゆだねられていることに気づきます。

心の持ちよう一つで、人生のアッパーリミットは変わってきます。

そもそも「満点」という概念がなくなります。

100点どころか1万点でも100億点でも頑張った分だけ世界は広がるんです。

■今日のモチマネワード
モチマネワード017「加点法のススメ」

人気blogランキング

スピンアウト有限会社

※今日の記事はスピンアウトメルマガ「モチマネ!」の高橋コーナーからの転載です。


ビジネスの秘訣 トラックバック(0)

相手を称える

投稿日時:2004/12/05
■社長失踪事件(後編)

新人記者に突如降りかかった社長連続失踪事件!完結編。
入社半年が過ぎた96年の暮れ、高橋の記者人生の大きな試練となる殺人事件が起きた。

※大変お待たせいたしました。11月26日の記事の続編です前の記事はコチラ

逮捕された2人の容疑者AとB。
周辺取材によると、Aは地元で有名な詐欺師だという。逮捕前は鉱害復旧工事に絡んで小銭を掠め取ろうとしたり、最近では「韓国の済州島の土地を買収した」と周囲に吹聴していたらしい。一方のBは根っからの乱暴者だった。周囲から恐れられる存在だったようだ。


最初に逮捕されたAは取調べをノラリクラリとかわし警察も手を焼いていた。さすがは詐欺師といったところか。警察幹部も「やおいかんバイ(簡単にはいかんよ)」とこぼすほどだった。拘留期限が迫る中、なかなか事件の「核心」には迫れずにいた。
警察がBの逮捕に踏み切った背景には、「Bから事件の全容を聞き出す」方向への方針変更があったようだった。

Bが逮捕された翌日、突如として「その日」は訪れた。
それは春先の朝のことだった。飯塚警察署から何か発表があるという。記者たちに緊張が走った。

「失踪していた社長一人の遺体を発見。容疑者AとBを死体遺棄容疑で再逮捕した」

この時ばかりは驚いた。いつの間に?連日連夜あれほど徹底的に動きをマークしていたのに?昨日もそんな素振りは見えなかったはずだ。飯塚署に詰めていた大勢の記者が「やられた!」と地団駄を踏んだ。
警察と記者は微妙な距離感がある。警察側は記者に対し、発表モノ以外の詳細情報をなるべく出したくない。捜査の邪魔だというのがその理由だ。一方記者側は警察の動きを事細かに知りたい。報道の自由、権力の監視役というのがその表向きの理由だ。

そうしたせめぎ合いの中、今回は警察側の勝利だった。見事なまでの隠密捜査。署長以下、捜査員たちの苦労の賜物だった。真剣勝負。悔しかったが素直に相手の努力を称えることができた。

聞くと、容疑者Bは逮捕後すぐに遺体の場所を供述したという。ノラリクラリとかわしていたAも他人の口には戸を立てられなかったのだ。その後、我々記者たちは副署長とともに遺体が発見された造成地を訪れ、現場に手を合わせた。記者生活の中で何度も嗅ぐことになる"人の死臭"というものを初めて知った瞬間だった。

その後、容疑者Bはもう一人の社長の遺体の在りかも供述し、この凄惨な事件は一気に全容解明へと向かった。
容疑者AとBは、2人の社長にそれぞれ数十億円規模の「公共工事の受注話」を持ちかけ、軍資金名目の手付金を引き出させた上で殺害、金品を奪い死体を遺棄していた。これらの「公共工事」の話は架空のものだった。

こうして、筑豊・筑後地方にまたがって発生した連続社長失踪事件は、「連続強盗殺人、死体遺棄事件」へと最悪のシナリオをたどり、約半年間の取材の末、幕を閉じた。

・・・この日から丸7年が過ぎた2004年春、容疑者AとBに福岡地裁で一審判決が言い渡された。

「罪状、2件の強盗殺人罪、死体遺棄罪など・・・主文、Aに死刑、Bに無期懲役」

その後、2人は控訴し事件は今なお福岡高裁で審理中です。(終)

■今日のモチマネワード
モチマネワード015:「相手を称える」

人気blogランキング
スピンアウト有限会社


カウテレビ成長の記録 トラックバック(0)

就活イベントで講演

投稿日時:2004/12/01
北九大のイベントに招待されて講演してきた。

学生サークル「えこーず」主催の就職活動イベント。
会場には大学1~4年生まで約120人が集まった。

20041130echos.jpg

僕の人生のモットーである「モチマネ」を基軸に話させてもらった。


1.まずは意識から
2.自分の土俵で勝負
3.高く明確な目標を
4.コツコツ凡事徹底
5.書け!メモれ!
6.打たれ強くなれ
7.セルフプロモーション
8.イイカゲンのススメ
9.意識が人生を変える

このイベントを主催したえこーずというサークルはまだ設立間もない。
しかし、メンバーの顔つきがとっても生き生きとしていたのがよかった。特に目がイイ。
半年前までゼロだったものが、ここまで成長しているとは感慨深く、
同時に学生のパワーのすごさを感じた。

その後、主催者や参加者の約20人ほどで酒を飲みながら懇親会。
目をキラキラと輝かせながら熱心に質問をぶつけ、話に耳を傾ける姿に初心を思い出す。
学生の皆さんありがとう。楽しい時間はあっという間に過ぎて11時。
おお!もうこんな時間か。

北九州から僕の住む福岡までは高速で約1時間。
帰宅すると早速、今日の参加学生から熱いお礼のメールが届いていた。
その数8人。講演を聴いたその日のうちにお礼を書く学生たち、恐れ入りました。
まさに凡事徹底!正直、僕が学生の頃にはこんなことはやっていなかった。
そもそも就職活動イベントなんて存在すらしなかった。

参加者が寄せてくれたメールやアンケートを見ると、
今日話したテーマのうち特に学生たちに響いたのは「自分の土俵を持つ」だったようだ。
裏を返せば「自分の土俵(ネタ・強み)」が見えず不安に陥っている人が多いことの表れか。
「土俵を持つ」はいつの時代も存在する永遠のテーマなのかもしれない。

少し考えてみる。

今の学生たちは10年前の僕らに比べるとネットのおかげで豊富な情報量に恵まれている。
しかしそれは逆に情報過多でもあり押し寄せる「情報の波」に溺れる学生も多そうだ。

情報の「収集力」よりもむしろ「嗅ぎ分け選別する力」

今の学生にはそんな力が求められている。

自分の土俵が見えない人のためにドリームゲートの吉田さんに聞いた言葉を紹介します。

「夢なし君はこれをやっておけ!の五箇条」

1.勉強しろ
2.友達を作れ
3.旅行しろ
4.金を貯めろ
5.夢のある奴の傍にいろ

うーん。いつ見ても響く言葉です。
特に5番はやりたいことが見つかった後でも実践すると効果アリ。
自分の方向性が見えない間はこの五箇条をコツコツとやっておくことをおススメします。
そうすれば、いざ夢が見つかったとき一気に掴み取れる可能性が高くなりそうです。

■今日のモチマネワード
モチマネワード012:「就職イベントで講演」

ブログTOPへ

祝!ベスト10入り!ありがとうございます! 人気blogランキング! 30分毎更新!
スピンアウト有限会社


講演しました トラックバック(0)

ドラクエ続報

投稿日時:2004/12/01
今朝、自宅に一つの小包が届いた。

差出人は株式会社レベルファイブ。
そう、前の記事でも書いたドラクエ8の制作会社だ。

も、もしや!小包を空ける手が震える。


予想通り!
中には丁寧に梱包されたドラクエ8が入っていた。

そして、こんな手紙が添えられていた。

「この度、弊社の新作であります、Play Station 2 専用ソフト『ドラゴンクエスト? 空と海と大地と呪われし姫君』が発売の運びとなりましたので、ソフトをお送りさせていただきます。お忙しいとは存じますが、お手すきの間にでも是非御試遊頂ければ幸いでございます。
株式会社レベルファイブ 代表取締役 日野晃博」

おおおおお!!

大感激!

製作者自らソフトの完成を報告してくれるとは!

我が家では既にドラクエ購入済みだが、これは別格。
開封せず手紙ごと大切に保管したい。

日野社長!お心遣い、感謝いたします!!

■今日のモチマネワード
モチマネワード011:「好意応報」(造語)

祝!ベスト10入り!ありがとうございます! 人気blogランキング! 30分毎更新!
スピンアウト有限会社


千客万来 トラックバック(0)
代表取締役 高橋  康徳のブログ

高橋 康徳【プロフィール】

代表取締役 高橋 康徳
高橋 康徳
㈱カウテレビジョン代表取締役
【事業内容】
1. 情報発信コンサルティング
・誇大表現せず
・分かりやすく
・共感を呼ぶ
情報発信サポート事業
2. 動画制作事業
3. モチアップ早朝勉強会事業
【経歴】
広島大学(理学部化学科)卒業後、テレビ西日本(フジ系)入社。報道記者として9.11米同時多発テロのNY特派員記者を経験。テレビ局時代の8年間でニュース約3000本を取材。現在は福岡・香港を拠点としながら、世界で活躍する経営者の取材をライフワークとし、インターネットTV局「カウテレビジョン」を九州最大規模にまで育てる。国立九州大学非常勤講師も務めるなど、そのユニークな経歴から大学・企業・自治体からの講演依頼も多い。2005年福岡市ビジネスプラン大賞、2010年九州アントレプレナー(起業家)大賞など。趣味:釣り、スキー、インタビュー。
2004年 創業
2005年 カウテレビジョン開局
2007年 株式会社カウテレビジョン設立
詳細プロフィールはコチラ
【賞歴】
2010年 ニュービジネス協議会
アントレプレナー大賞
 

カレンダー

<< 2004年12月 >>

- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -

 

最近投稿された記事


 

 

 

アーカイブ