■経営者からの相談
高橋です。カウTVを始めて2年と5ヶ月。
最近、経営者に会うとよく聞かれることがあります。
社長 「高橋君、ホームページに映像を入れたいんだけど・・・」
高橋 「どんな映像を作ろうと思っているんですか?」
社長 「え~と、商品紹介の、なんかこう・・・かっこよくて・・・」
ほとんどがこんなパターンです。
「映像だと動きが見えて売れそう・・・」というイメージですね。
確かに、その認識は間違っていません。しかし、
「映像を導入すれば即、売れる」というのは、ちょっと甘いです!
■新番組はこうして生まれた!
私たちは普段こんなアドバイスをしています。
「テレビCMをネットで流しても売れませんよ」
「SEO対策でお客を増やせば売れるとは限りませんよ」
「3ヶ月でダメになるような映像を作ってませんか?」
毎日こんなアドバイスをしている中で、ある時、閃きました。
相談内容をカウTV番組にしてはどうだろうか?
きっと、困っている人のお役に立てそうな気がする・・・。
というわけで、作ってみました。
新番組「経営者のためのワンカメIT講座」オンエア開始!
第1回 SEO対策(アクセスアップ)だけで売れない理由
第2回 映像制作の料金相場~動画導入の判断基準
第3回 テレビCMで売れない理由~映像3ポイント
司会はアナウンサー本山順子さん!温かいご意見をお待ちしています!
今回は「形のある商品」でなく「サービスを売る会社」の映像制作のお話です。福岡市に本社を置く家庭教師・個別指導のスタンダード(株)のホームページ内ドキュメント番組を映像制作しました。ホームページを訪れるお客の不安をいかに払拭するかは、あらゆるサイトに共通した願いですね。
■映像制作のポイント1:スムーズな撮影のコツ
短時間で撮影するには、予め撮影カットの見通しを立てるのが重要。その補助ツールが「構成表」(図1)です。構成表とは、ドキュメンタリー作家や映像ディレクターが使うツールで、家を建てるときの「設計図」に当たります。 番組全体をあらかじめ見通しておき、撮影・編集の際の「道しるべ」として使います。
ドキュメンタリーにはイレギュラーなアクシデントが付き物なので、一口に構成表通りとは限りませんが、それでも構成表が「ある」or「ない」で、制作スピードが何倍も違います。
■映像制作のポイント2:視聴者に訴求するカット
今回の目的はホームページを見る視聴者(お母さん)が見て、「なるほど!家庭教師の現場はこんな感じで進むのね!」と、リアルにイメージしてもらえる映像でした。そこで、カメラマンに課されたカットは大きく分けて5つ。
(a)問題を解こうと考える生徒の顔
(b)先生に教わる時の顔、先生の顔
(c)解けて嬉しそうな生徒の顔、先生の顔
(d)生徒、先生、教室長インタビュー
(e)教室全体の雑感
これら1つ1つのシーンをしっかり撮影することが、カメラマンには求められます。
■映像制作のポイント3:映像に説得力を持たせるために
ホームページは客観性が命。だから、私たちは撮影時に、モデルに向かって「はい笑って!」などとは決して言いません。生のやり取りの中から目的のシーンを見逃さないようカメラを回さねばなりません。ちなみに、番組のラストカットは「問題が解けて微笑みむ顔」なのですが、あれは自分でもカメラを回しながら「よしっ!使える」と思ったカットです。
次回へ続く・・・
毎週土曜は恒例の映像勉強会。通称「VJ講座」。
■スマステーション(テレビ朝日)に学ぶ
今回の題材となった番組は「SmaSTATION」スマステ。司会の香取慎吾の独特のリーディングで進む異色のバラエティ番組だ。なぜこの番組を選んのだか、それは中に出てくるVTR構成がとてもユニークだから。
番組は、俳優・田村正和と司会・香取慎吾の対談形式。そのインタビューの合間に田村自身の生い立ちムービーが流れるという形式。今日は番組内容よりは演出面の工夫に主眼を。それが勉強会の趣旨なので。
■今回の気づき(映像演出)
☆カメラ割り
今回のカメラ割りは2ショット、田村カメラ、香取カメラ、クレーンの4カメ体制と感じた。(実はもっとあるかも知れないが)キー局の番組にしては最小限のカメラ割りで臨んでいる番組なのかもしれない。
☆画面2分割の編集ショットの理由
1ショットか2ショットを使い分けるのが通常の対談番組だが、今回は田村カメラと香取カメラを画面2分割で出すという手法が採られていた。これは、田村と香取という2つのブランドを同居させる工夫だろう。後半では画面3分割まで飛び出した。まるで「24」のような。
☆シンプルなテロップ
画面の端に出すテロップはかなりシンプル。これはスマステーションに共通するものだが、かっこいい。「弟田村亮」「私生活」「伝説」「スターという生き物」など、余計な説明を省いたテロップ。
■過剰演出のない心地よさ
今回の演出で一番の気づきは「過剰演出のない心地よさ」だった。最近の番組にありがちな、制作側の意図的な過剰テロップによる感情操作。あれがほとんどなかった。ここで言う過剰演出とは、出演者のコメントをテロップで必要以上に脚色して笑いなどの視聴者反応を過剰に誘うもの。(テロップが全て悪いという意味ではない。くれぐれも)
何事もバランスが重要で、演出ゼロではテレビは成り立たないし、余計な演出が過ぎると視聴者のイマジネーションの自由を奪い過ぎる。ただでさえ「受動的でバカになる」と揶揄されるテレビから、イマジネーションまで損なわては、テレビを愛する者として寂しい気がする。そういう意味で今回のスマステーションはテロップによる過剰脚色が少なく素直に見れた。
今回は以上!ありがとうございました。
毎週土曜日10時はカウTV内部の映像勉強会。
■映像の基本を学ぶ
社員が自分の好みのテレビ番組を持ち寄り、それを見ながら映像構成やスーパー、BGM、SEなどのVTR演出を学ぶというもの。勉強会の目的は「自立した映像マンになる」だ。ここでいう「自立」とは、自ら構成し、撮影し、編集し、時にリポートやインタビューまでする、いわゆるビデオジャーナリスト(=VJ)としてプロ映像化になることを指す。
VJという資格があるわけではないが、唯一自己基準があるならばそれは「外に出して恥ずかしくない映像を作れるようになりたい」ということか。僕自身ビデオジャーナリストの端くれとして、その技術の一端を後輩に教えながら、自分自身も新たな学びを得るためにこうした勉強会を行っているのがこの週に1度の勉強会だ。
■カンブリア宮殿に見る映像演出
今回のお題はテレビ東京の「カンブリア宮殿」のバイデザイン社の回。村上龍、小池栄子の司会で、毎回経済界の著名人を招き、その生き様に触れていくという番組だ。インタビューとVTRを交互に行き来する番組で、そのバランスがいいので、VJ勉強会としては学べる要素が多い。
勉強会も会を重ねるごとに、社員の口から出る言葉にその成果が見られ始めている。
「このインタビュー、なぜバストでなくアップショットなんでしょう?」
「このカット、主役の正面顔と相手の手元の資料も見えるから秀逸ですね」
「このスーパー、白黒2色には何か意味があるんでしょうか?」
何の勉強でもそうかもしれないが、特にこういった感性の要素の強い学びは、1度や2度その価値観に触れたからといってすぐに頭に入るものは少ない。何度も何度も同じ概念、同じ手法、同じ演出を見る中で、学んだものが粉雪のようにうっすらと積もっていくものだと思う。そしていつか、その積み重ねの先に、「おおグレイト!」と言われるカットが自らの手によって生み出される瞬間が来ると信じている。
今日もスタッフと家族とお客様に感謝。
■面白い動画コンテンツ
久しぶりに面白くて、クオリティもかなり高い動画を発見しました。しかも、ただの動画ではありません。その「ただものでない理由」は後で書きます。その前にコンテンツをどうぞ。↓
そのストーリーとは、「ありえないくらい髪の長い青年がカンフーマンとして活躍する」という架空のストーリー。その設定自体バカバカしいと思いつつも、つい見てしまう面白さがあります。
シリーズは1分前後の短編で、VTRの最後に必ず決めゼリフとして、「髪があるって素晴らしくないですか?」という、著作元の万有製薬(株)からのメッセージが現れる。ナイスです!
で、冒頭で書いた「ただものでない」の理由。それは、コンテンツと広告が連係プレーをしていること。これは大注目に値する。ネット時代のCFモデルを革新させるといわれる「コンテンツ連動型広告」だ。
■コンテンツ連動型広告
コンテンツ連動型広告とは、番組や紙面の企画内容と連動させながら商品やサービスの広告を行う、新しいタイプの広告手法のことを指します。これまでのような「広告のための広告」とは一線を画し、そのコンテンツ自体にドラマ性、エンタメ性、学びなど、商業価値以外の要素を含みながら、「結果として広告になっている」というもの。
■従来型の広告との違い
「コンテンツ連動広告」と「従来型の広告」の違いとは何か?
・コンテンツと連動するため、広告特有の押し付け感が減る
・入り口がコンテンツなので、より広い客層を開拓する可能性が生じる
・ただし、制作コストは割高になるケースが多い など。
■コンテンツ連動型広告の市場規模
コンテンツ連動型広告は、2009年には800億円にも達する見通しだという予測が、CNetJapanのバックナンバーに載っていた。これはあながち大げさな数字とも言えないだろう。
カウTVが目指しているの世界も、まさにこの「コンテンツ連動広告」だ。そういう意味でこのロングヘアーカンフーマンはエンタメ要素をふんだんに盛り込んだ理想的な「コンテンツ連動型広告のお手本」と言えるだろう。
辛子明太子の製造・販売
http://www.tatsumiya-net.com/
明太子にかける想いを動画で。
2007年4月リリース
自社の明太子にかける想いやお客様への想い、計量してからパッケージングまでの流れなどを動画化しました。
中洲専門の不動産会社
http://www.enakasu.com/index.php
動画でサービスの活用法を紹介
「恥をかかない中洲接待」として、中洲で陥りがちな問題について、中洲の専門家とインタビュー形式の番組を制作しました。
個別指導教育・家庭教師サービス
http://www.sc-ko.jp/etc/document.html
動画で疑似体験。
2007年4月リリース
スタンダードカンパニーCMモデル彩友美さんの受験までの一年間を実録ドキュメント。
ビジネス・恋愛・子育てに動物占い
http://www.isd-ip.com/
動画で効果を分かりやすく。
動物占いを使った性格診断をインタビュー形式で動画化することで、効果を分かり易く表現しました。
外食産業のコンサルティング企業
http://www.ogm.co.jp/
動画でベストパフォーマンス。
組織トップのインタビューを掲載し、コンサルタント会社としてのベストパフォーマンスをサイトで表現。
弁護士事務所
http://www.horiuchi-yasuhiko.com/
動画で理念を伝える。
弁護士の柔らかいキャラクターが来訪者伝わるように「挨拶」と「理念」を映像化。問合せが急増しました。
天然石アクセサリーショップ
http://www.stonemarket.co.jp/
動画でショップの裏側を見せる。
海外での商品仕入れに同行し、ドキュメンタリー風の番組をホームページ内でオンエアしました。
天然石アクセサリーショップ
http://www.solute.co.jp/cowtv01.shtml
動画で分かりやすく。
マンション管理費の最適化の仕方をインタビュー形式で解説する番組を制作しました。
■カウTV視聴者の声
カウTVのメインコンテンツ「社長室101」は福岡の経営者に次々と突撃するインタビュー番組だが、大勢の会社経営者にインタビューする中、視聴者から時々こんな声が聞こえてくる。
感想A 「あの社長、意外と誠実そうですね」
感想B 「面白い社長さんですね、見かけは怖いけど」
感想C 「もっと頑固そうな人かと思ってました」
人の感じる「イメージのギャップ」とは、どこから来るのだろうか。
■イメージのギャップは「思い込み」と「現実」の差?
たいていの場合、最初に持つイメージは何らかの媒体でその人の一面を知った側が、勝手に「きっとこうなんだろう」などと少ない情報で思い込み的にイメージを作り、その後、テレビを見たり、直接会った時、「意外と○○ね」のリアクションが生まれるようだ。
この【イメージが変わった状態】を分析してみると、何かが変化したというよりも、単に「情報が増えたことで、その人についてもっと実像に近いイメージが掴めた」と言い換えれるような気がする。 つまり、イメージは「変わった」のではなく「より鮮明になった」だけではないだろうか。
※社長室101「若竹屋酒造場」より 商品作りインタビューで評判
■インタビューで「イメージが下がった」はゼロ
現に、これまで出演いただいた社長について、「インタビューを見てがっかりした」とか「イメージが下がった」という声は一度も聞いていない。つまり、経営者は、その商品や人となり、活動などに自信がある場合、どんどん情報を出していった方が相手に共感される可能性が高まるのではないだろうか。
■興味深い研究テーマ
「露出量と共感点は比例する」という説は、まだ荒い。仮説の域も出てはいない。ただ、僕らがネットTV事業を営む実践の中から得た実感でもある。もっと追求してみようと思う。
誰か「イメージ作り」について研究している専門家がいらしたら、ぜひご紹介ください。カウTVを活用して共同研究させてもらいたいと思ってます。
さて、あなたは自分がどんなイメージで見られているか知っていますか?
■ホームページ内ドキュメント番組
ホームページ内でのドキュメンタリー番組がどんな効果をもたらすのか。個別教育のスタンダードカンパニー社のホームページで、実録ドキュメント番組が今日からオンエア開始しました。
※実際の映像は当該ページでご覧下さい
■今回の番組は
この企画は、スタンダードカンパニー社のCMモデルで、現在中学3年生の田中彩友美さんの受験までの1年間に密着する番組です。彩友美さんは、学業とモデル活動を両立しながら受験を目指しています。スタンダード社では、彩友美さんの学業をサポートするために個別教育を提供します。カウTVはその様子を取材し、来年の春の結果までをドキュメンタリーとして見守るというものです。
■取材には気を遣う
とても気を遣う取材です。個別教育のシーンに密着しますが、指導の邪魔をしないように、かつ、その模様が視聴者にリアルに伝わるようにするという、相反する目的を同時に達成せねばなりません。そこは、テレビ出身者として腕の見せ所です。
■ホームページと映像の未来
今後、こうしたホームページ内で番組を流す企業はどんどん増えてくることが確実だ。その中で、どういった番組コンテンツが支持され(つまり集客に成功し)、逆に、どんな番組が指示されない(集客に成果が出ない)のか、「コレ」と言った法則が見出されていないのがネットビジネス界の現状だ。各社がその研究で凌ぎを削っている最中だ。カウTVもその一つ。
これまでに発見した法則をチラ見せすると、VTRの長さ、客観性、表現の方法、などが挙げられる。この研究もどんどん進んでいくのだろう。私たちは、人の感じ方とモノの伝わり方の方面からアプローチしていきたい。
1. | 情報発信コンサルティング ・誇大表現せず ・分かりやすく ・共感を呼ぶ 情報発信サポート事業 |
---|---|
2. | 動画制作事業 |
3. | モチアップ早朝勉強会事業 |
2004年 | 創業 |
---|---|
2005年 | カウテレビジョン開局 |
2007年 | 株式会社カウテレビジョン設立 |
※詳細プロフィールはコチラ |
2010年 | ニュービジネス協議会 アントレプレナー大賞 |
---|
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
---|---|---|---|---|---|---|
- | - | - | 1 | 2 | 3 | 4 |
5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 |
12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 |
26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 | - |
ベトナム人採用は上手くいくのか?02月27日
カウテレビジョン高橋康徳の講演実績と予定01月24日
分かりやすさを科学する12月01日
ピエトロさんとの社員交換留学に調印しました09月20日
カウの社内勉強会06月27日
インターンシップを考える05月22日
元リッツカールトン高野登氏の本気を学ぶ01月28日
2017年を振り返って12月31日
カウテレビジョンとの出会い11月30日
つながり続ける 05月13日
1. | 情報発信コンサルティング ・ウソつかず ・分かりやすく ・共感を呼び ・信頼される情報発信をサポート |
---|---|
2. | インターネット放送事業 |
3. | テレビ番組制作 (ドキュメンタリー) |